ロシアより愛を込めて。

つい先日、私、姉貴と二人でスーパーに買い物に行ったんですよ。
そしたら、ロシア産ズワイガニが一匹580円で売っていて、
「これは安いねぇ、買おうかな〜」
なんて、姉貴いっててね。悩んだ挙句、
「買う！」
つってトングではさんだんですよ。ロシア産ズワイガニ￥580（税込）を。

そしたら、

生きてるんですよ。そのロシア産ズワイガニ￥580（税込）が。

ソレを見て私、ふと考えてしまって。

このロシア産ズワイガニ￥580（税込）は、ロシアの寒い海でロシア人の（注イメージ）筋骨隆々のひげの濃いおっさん
に捕らえられて、
「はっはっはー日本でおいしく食われろよー！」
なんていわれながら生きたまま箱詰めにされて、気圧調整もない貨物室で何時間もかけて空輸されて、、
たどり着いた先が、山形県なんていう聞いたこともねぇ東北の片田舎のスーパーですよ?

……なんか、可哀想になってきちゃって。

……スゲェ、愛着がわいてきちゃって。

だから私は、このロシア産ズワイガニ￥580（税込）に、名前をつけてやろうと思って、

せめて、愛すべき祖国の名前をつけてやろうと思って、

つけた名前は、

ゴルバチョフ。

母「……なんか食いたくなくなってきた」

その日の夜、姉貴は友人と飲み会に行く予定だったので、
「早く切り上げて帰ってくるわ」
なんていっていたのですが、
結局日付が変わっても帰ってきませんでしたとさ。

ロシア産ゴルバチョフ￥580（税込）
は冷蔵庫と言う霊安室で安らかに眠ってます。

ちなみに

二匹目以降の名前も考えていて

ガガーリン
とか
スターリン
などにする予定。